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新月の夜、また君と。

月のない夜。こんな日は決まって窓を開けておく。ベッドに潜ってもぞもぞとしていると、ほら、来た。部屋にぺたぺたと、小さな足音。彼女曰く、自分は月のない夜にだけ自由に動ける妖精なのだとか。本当は玄関から入ったのだろうに、窓を開けていないと入れ…

待ち合わせはストレンジ・ツリーで。

1歩、2歩、3歩。歩く度にゆらゆらと揺れる。くるりと回ればひだもふわりと付いてくる。くるくる、ふわり。止まって、ぶわり。御機嫌な様子でステップを踏む。ああ、なんて楽しい、嬉しい日でしょう。あたしは今日、愛しいあなたの呼吸を奪った。揺れて乱…