前髪、餃子、SNS
「SNSでさー、最っ高に素敵な彼と知り合ったのよー」
『へー。』
「へーって何よ。もうちょいきょーみ持てよー」
『どーせ会いに行ってもっと惚れて寝たとかって話でしょー?あんた、もっと自分のこと大事にしなよー。』
「うっせ。どーせブスだし手に入んないんだから、寝るくらいしかできねーんだわ」
『ブスじゃないよー、十人並。だからその邪魔くさい長い前髪も切りなって。』
「ブスはブスだっつーの。だから餃子だってニンニクたっぷり、くっせー女になんのー」
『餃子に罪は無いわー。うけるー。』
「いーの。ああー、会いてえなー」
『クリスマスイブに?会えるわけないでしょ。うける。』
「あー、つら」
『聞いてる方もつら。』
「それな」
『ほんとそれ。』